- 趣味は認知症の予防につながります
- 脳みそフル回転?!楽しく脳いじめして脳を活性化
- 料理やカラオケから旅行まで多岐に渡って趣味探ししてみよう!
- 気分転換の効果もあり
好きなことをして認知症予防
習い事や趣味は、何となく認知症に良いと思っている人は多いのではないかと思います。
そして、それは決して間違っていないことでしょう。
趣味がない人は、何か興味のあることを探して、趣味を見つけると良いでしょう。
やってみたいことがある人なら、ぜひ、すぐに始めてみましょう!
趣味がある人でも、これまでチャレンジしたことのない、新しいことに興味があったら、ぜひとも、そちらにもチャレンジしてみて下さい。
やりすぎて健康を損ねては台無しになりますので、楽しいと思える範囲で、無理なく続けられると良いですね。
趣味自体が脳トレであり、精神安定剤にもなる
趣味がひとつあるだけでも、きっと世界は広がることでしょう。
好きなこと、興味のあることに取り組む時のわくわく感から、目標を成し遂げた時の達成も得られ、複数人で行うものであれば人脈も広がっていきます。
私たちが喜びや達成感を感じると、体内のセロトニンというホルモンが増えるそうです。
このホルモンは、睡眠に必要なホルモンで、認知症の予防効果もあると言われています。
つまり、喜びや達成感は脳の衰えを食い止める効果があると考えられるのです。
また、趣味を通して、慣れないことや、ひとつ上のレベルにチャレンジすると、脳はプチパニックを起こします。
それが脳への刺激になり、解決しよう、上達しようとすると能力はアップしますよね。
脳を鍛えるには、とても有効なプロセスとなるでしょう。
出来ることが増えると、少なからず自信もつくと思います。
好きなことをしたり、運動をすると、ストレス解消にもつながります。
ストレスを抱えて、多くの人は、負のスパイラルに陥るとなかなか抜け出せませんよね。ネガティヴになって何事もうまくいかなくなってしまいます。
趣味は気分転換に大いに役立つのではないでしょうか?
むしろ、そんな時こそ新しい趣味を開拓するチャンスかもしれません。
今まで興味のなかった事が、あなたをピンチから救ってくれる事もあるでしょう。
脳に効く趣味一例
非常にざっくりではありますが、趣味別に、以下のような効果も期待出来ます。
【運動・舞踊】
運動といっても、その種類は豊富にありますので、細かいことは割愛させていただきます。(このサイトにも運動の種類について触れているページもあります。 運動不足は万病のもと!時間がない人はどうするの? )しかし、運動により、脳の活性化が期待出来ます。
リズミカルな運動はセロトニンを増やすと言われています。筋肉の衰えを防止して、脳を健康な状態に保ちます。
舞踊では姿勢を維持し、身体のバランスを取るのに必要な筋肉が鍛えられます。舞踊であれば、その多くで、また運動も内容によっては指を使います。良いプチパニックになるのではないでしょうか。
また、社交ダンスは、異性とペアになって踊るためにトキメキを忘れない、色々な人と関わりを持ち、話しをするなどが、認知症の予防にとても良いと言われています。
【カラオケ】自然と腹式呼吸になりやすく、空気を沢山取り込むことが出来、血行の改善が期待出来ます。大声を出して歌うとスッキリしますし、音程やリズムを合わせることで脳を使います。
日本語で、歌詞に思い入れのある曲なら、歌うことで感動するなど、感情を揺さぶられるのではないでしょうか。
また、外国語の曲にチャレンジしてみれば、慣れない発音をしたり、新しい単語を覚えて、曲に合わせて歌おうとすることで、脳がプチパニックを起こすことでしょう。
【楽器】多くの楽器は指を使います。楽譜を読みながら演奏するのも脳を鍛えることになります。楽器を演奏するとき、多くの情報の処理が行われ、右脳と左脳をつなぐ、脳梁(のうりょう)と呼ばれる部分が鍛えられると言います。また、楽器の演奏をする人は、様々な情報同士を関連付けて記憶する能力が優れている傾向にあるそうです。
ピアノやギターなどが定番と言われているようです。ピアノは左右の指をフル活用し、ギターは、コードを押さえる際の痛みが脳への適度な刺激になるんだとか。
ドラムは全身を使った運動になり、手足をバラバラに動かすために、認知症予防に加えて、運動不足解消になります。場所は取りますが・・・・。
認知症予防で手軽に出来るドラムとして、フレームドラムというのもあります。タンバリンを大きくして、鈴をなくしたような形で、演奏もしやすいそうです。(タンバリンも立派な楽器です!)
ハーモニカなどは、肺活量も鍛えられるのではないでしょうか。フルートなどの笛は、単に力任せに吹くのは良くないようで、笛は息を少しずつ吐くことで綺麗に音を出すそうです。ただ、こういった楽器を演奏するために肺活量を鍛えるトレーニングをすると良いようです。懐かしのリコーダーなら始めやすいかもしれませんね。
作曲にチャレンジしてみるのも良いかも!
【アート・手芸】指を使い、ものの形を認識したり感受性がアップする。折り紙や生け花、絵手紙など、やりやすいものから始めても◎
花や綺麗なものが好きな人は、プリザーブドフラワーや押し花で形に残すのも良いのでは?
その他、例えば、陶芸や裁縫、編み物、最近では、大人向けの塗り絵(模様が非常に細かい)なんかもあります。
ある調査では、絵画や彫刻の趣味のある人を追跡調査したところ、そうでない人と比べて、軽度認知症になる危険性が73%も低かったと言います。陶芸や裁縫でもリスクは低下するものの、絵画や彫刻ほどではないようです。
【ゲーム】カードやパズルといったゲームや、パソコンやスマートフォンを利用したゲームなど色々ありますが、基本的に頭を使うものですね、ゲームによっては指も使います。戦略ゲームなどでは、武将気分で頭をフル回転させられますね。シューティングゲームなど、反射神経が鍛えられるゲームもありますよね。(敵にヒットしたら気持ち良いですよね!)
囲碁や将棋、チェス、オセロゲームなどは、友達と一緒にするとコミュニケーションも取れて、認知症予防に良い脳トレになりますよね。
【読書・俳句】本をよく読んでいると、語彙が豊富になったり、新しい知識が身に付き、また、それらの単語や言い回しなどを忘れにくくなるのではないでしょうか?
また、文章を声に出して読む、音読は認知症予防、認知症の進行を遅らせることに効果があると言われています。
俳句は、五七五で季語を使って作る作業が必要になりますし、短歌は五七五七七に収めて作るので頭の体操になると思います。
川柳や詩も感性が磨かれて、良い気分転換になるのではないでしょうか?
写経も精神統一に一役買う事でしょう。こちらも認知症予防になるとか。
【料理】レシピを見て手順を覚えたりすることは、頭の体操になります。
脳トレで有名な、川島隆太教授は、「調理中には脳の前頭連合野が活性化することを発見した」と言います。
脳のこの部分は感情をコントロールしたり論理的に考えたりするために必要な部分です。複雑な行動を計画して、それを実行します。
また、普段料理をしない熟年の男性にこそ、より効果が期待できるのではないでしょうか?おいしく完成させたところを想像しながら挑戦してみましょう。
【旅行】世界有数の火山国に生まれ育った日本人にとって、幸運にも温泉旅行には、比較的行きやすいでしょう。身体を温めることで、リラックス効果はもちろん、免疫も上がるでしょうし、各温泉の成分によっても健康効果が期待出来ますね。正しく入浴することで色々な効果を得ましょう。
もちろん、温泉でなくとも歴史散策など、自分が好きなスタイルで旅行すると良いと思います!
海外旅行に行くなら、外国語の勉強も多少は必要になるでしょうから、頭の体操になります。
そもそも、全然環境の違う場所に行くので、それだけでもプチパニックを起こしそうですね。
また、海外の法律やマナーは日本と違いますから、それを勉強するのも良い意味での脳いじめになるでしょう。(犯罪などには巻き込まれないように注意してくださいね)
旅行を通して、普段目にすることのないような街並みや、大自然を間近で見ることで、気持ちからも健康になれそうですね。
海外・国内問わず、交通機関を調べたり、計画を立てるのも脳トレになるはず。
退職後に、今まで行ったことのないところに行ってみるのはいかがでしょうか?もちろん、若い人もどんどん色々なところに行って、人生経験を積むと、とても良い事でしょう!
趣味に集中してストレス解消
何かに行き詰ったり、とても落ち込んだ時は、休むことも必要だと思います。
とはいえ、いつまでも落ち込んでいる訳にはいきません。
時間を決めて、落ち込む暇がないほどに趣味に打ち込むことが出来たら、それが理想的ではないでしょうか?
いきなりそこまでの域に達するのはなかなか難しいと思いますが、好きなことをすることで、多くの人は、少なからず、ストレスを和らげることが出来ると思います。
趣味は、気分転換にもってこいな方法です。
もちろん、趣味を介さずとも、気分転換が出来れば脳は元気になるでしょう。
※最初にも書きましたが・・・・
買い物が趣味の人は、衝動買いなどでの散財に。スポーツが好きな人は身体を傷めるほどの運動に。PCやスマホのゲームが好きな人は、寝不足や視力低下に。
くれぐれも!注意しましょう!!!
ライター:田宮悠季