- テロメアを伸ばす
- テロメアを長くする
- 綺麗で長生き
若く見える人、その理由は?
人間は生まれてから約20年で成人し、その後は徐々に老化していきます。いつまでも若々しく健康でいたいと思うのは、多くの人の願いではないでしょうか?同じ年齢でも若く見える人もいれば老けて見えてしまう人もいますよね。それを左右するものとして、今「テロメア」というものが注目されています。
テロメアって何?
さて、そのテロメアとは一体どういうものでしょう?実は、テロメアは私たち人間の染色体の端っこの部分のことです。テロメアは生まれたときは長いのですが、年齢を重ねるとだんだんと短くなってしまいます。テロメアは染色体を保護する役割があり、この部分が短くなると様々な老化現象が起きて病気に罹りやすくなると考えられています。そして、最後は細胞分裂ができなくなって、そうなると人間は死んでしまいます。これをヘイフリックの限界といいます。
テロメアの長さは、ストレスや生活習慣で短くなるのが早くなると言われています。
デンマークの研究で、「一卵性の双子を観察したところ、双子でも老けて見える方は若く見える方よりも早く死んでしまう傾向があり、またテロメアも短かった」というデータも出ています。
テロメアを長くする?「テロメラーゼ」
テロメアが既に短くなっていたらもう手遅れなのでしょうか?実はテロメアを伸長する働きを持つ「テロメラーゼ」という酵素があることが分かっています。テロメラーゼを活性化することで、テロメアの短小化を遅らせることはもちろんのこと、短くなったテロメアを再び長くすることも期待できそうですね。
喫煙、質の悪い睡眠や運動不足、食生活の乱れ、ストレスなどはテロメアを短くする原因になってしまうようです。現代人にはどうしても付いて回る問題ですが、これらの生活習慣を見直していつまでも健康で若くいたいものですね。
TA-65でテロメラーゼ活性
古くから中国、朝鮮、そして日本で使われてきた生薬に黄耆(おうぎ)というものがあります。これはキバナオウギという植物の根っこの部分ですが、この黄耆に含まれるTA-65という成分がテロメラーゼ活性する効果があることが分かってきました。
黄耆は高麗人参と併せて使われることも多く、黄耆と高麗人参を主薬とする方剤を参耆剤(じんぎざい)と言います。高麗人参を使うことで有名な韓国料理である参鶏湯(サムゲタン)にもこの黄耆が一緒に使われることもあります。
ライター:田宮悠季