- ジンセノサイドは高麗人参独自のサポニン成分。
- ジンセノサイドには効酸化、血行促進、抗炎症作用がある。
- ジンセノサイドに含まれる相反する効果は相殺されない。
高麗人参成分のジンセノサイド
ジンセノサイドとは
高麗人参に含まれる有効成分であるサポニンは、ジンセノサイドとも呼ばれる成分となります。
サポニンは、ほかの植物の根にも含まれているのですが、高麗人参成分のサポニンは、含有量も効能も群を抜いて優れています。そして、ジンセノサイドは、高麗人参独自のサポニンとなります。
人参サポニンであるジンセノサイドには、さまざまな作用があるのですが、おもなものとしては、抗酸化作用や血行促進作用、抗炎症作用などが挙げられます。
抗酸化作用と血管を広げる血行促進作用のダブル効果で、生活習慣病の予防にも効果を期待することができます。さらに、高麗人参成分であるジンセノサイドには、精神を安定させたり、気持ちを高めたり等、女性の更年期障害にも効果があるといわれています。
30数種類のジンセノサイド
前述しましたように、ジンセノサイドには、さまざまな効能があるのですが、ジンセノサイドには30数種類もの種類が存在しており、種類によって効能が異なるために、さまざまな薬効があるというわけです。
高麗人参のサポニンであるジンセノサイドは、ジオール系、トリキオール系、オレアノール系の3つに分類されます。ジオール系は、体の末梢神経を拡張させる働きがあり、トリキオール系は、血管を収縮する作用があり、正反対の作用を持つサポニンが、共存しているという特徴があります。
相反する薬効を持ちながらも、両者は相殺することなく作用しており、体内のバランスを整えてくれます。ゆえに、高麗人参は高血圧の方にも、低血圧の方にも効果を発揮し、血圧を正常な状態に向かわせる効果があるというわけです。このジンセノサイドのように、体内の状態を正常にキープさせる働きのことを、「恒常性」といいます。
高麗人参は、古来から中国では「不老長寿の薬」「仙薬」と呼ばれており、王侯貴族の間で珍重されてきました、身体の免疫力を高めて、正常なバランスに戻し、さらに、病気になりにくい身体になることに由来して、そう呼ばれるようになりました。滋養強壮や精力増強の効果を期待することもできます。