- 加工方法によって高麗人参の呼び名は変わる。
- 紅参の特徴は水参や白参に比べ薬効が非常に高い。
- 紅参にも「天・地・人」の3ランクが有る。
紅参と高麗人参との違いって?
高麗人参には階位がある
高麗人参とひと言で言いますが、高麗人参にはいくつかの種類があるというのは一般にはあまり知られていません。
その中に『紅参』というものがありますが、他の高麗人参との違いがどのようなところにあるのかを知っている人は殆どいないでしょう。
実は加工方法によって分類されているのですが、それによって呼び名が変わっているのです。
『紅参』とは
高麗人参の中には『紅参』というものがありますが、これは6年根の水参の中から優れたものを選び、この皮をむかない状態で蒸して加工をしたというものです。
このときの目安としては、水分量が14パーセント以下になるように自然乾燥されるようになっています。皮ごと蒸された状態となっているのので、中に含まれている成分が変わることはありません。
従って、紅参は高麗人参の中でも非常に高価なものとなっています。
蒸気で蒸して紅色になるまで乾燥させるという流れの中で、それまであった有用成分の他にもまったく別の新しい成分が発生するようになっています。
高麗人参は、その加工方法によって水参や白参などに振り分けられますが、これらの中でも紅参は薬効が一番高いという特徴があります。名前に反して見た目は紅色と言うよりは赤褐色に近く、高麗人参の中でも最高級となっています。
紅参の中にも更に階位がある
紅参自体も、その品質によってランク付けが行われています。大きさや形状によって天、地、人の三ランクに分けられます。その歴史は高麗時代の12世紀頃から利用されていたと考えられています。古くから貴重な植物として珍重されており、健康食品として貴族など身分の高い人に使われていました。
現在でも高麗人参を選ぶときには、必ず紅参を購入するという人も少なくありません。皮ごと蒸して乾燥させたものとなっているので、丸ごとの状態では赤褐色となっています。これを粉末状にすると山吹色に近い色となります。他の加工法と比べて有用成分が凝縮されていると言うことで、健康効果も高くなっています。その分価格が高くなっていますが、保存に適しているのでさまざまな用途に使うことができます。