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iPS細胞を使った認知症の研究
ノーベル賞受賞で注目を集めたiPS細胞。日本人の山中伸弥氏が率いる京都大学の研究グループによって、マウスの皮膚細胞から初めて作られました。人工多能性幹細胞(じんこうたのうせいかんさいぼう)とも言います。
この細胞は、身体のさまざまな器官の細胞に分化することが出来、事故や病気で失った器官の作成も可能になると期待されています。患者自身の皮膚などの体細胞から作ることが出来るため、実用化されれば拒絶反応の心配からも解放されそうですね。
また、自分の細胞から作成したiPS細胞を使って薬の効果や副作用の有無が調べることが可能になります。
iPS細胞には癌化のリスクなど、実用化に向けてはさまざまな課題がありますが、あらゆる病気の治療の道が開けると期待されています。
既存の薬は届きにくい
脳内の血管には、そもそも不要な物質を取り込まないようにする役割があり、薬は脳まで届きにくくなってしまいます。薬は不要なものと見做されてしまうのです。しかし、国立研究開発法人の医薬基盤・健康・栄養研究所はiPS細胞によって、この不要な物質を阻む細胞の培養に成功。今後はどうすれば、脳まで無事に届けられるのかを研究していくということです。
他に、病変細胞も再現して研究する取り組みがあります。アルツハイマー病の患者のiPS細胞から作った神経細胞で、それぞれの疾患の病態を再現できることが確認されました。この細胞を使った研究で色々なことが分かりつつあります。
これまでにない、もっと効果的な治療薬が開発される日もそう遠くないかもしれませんね。
ライター:田宮悠季
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