- 身長が縮むのは年齢のせい・・・・
- 軽く考えていると大変な事に!?
- 気が付かないうちに骨折してるかも?
- 紅参も骨粗鬆症の予防に効果アリ
最近、身長は測っていますか?
年齢と共に身長が縮んできた・・・・久々に会った親の身長が低くなっている・・・・。
こういう話しって、よく聞きますよね。心当たりのある人も多いのではないかと思います。
ただでさえ年齢を感じてしまいますが、もっと背が高ければなぁ・・・・と思っている人からしたら、これまたショックですよね。
この現象、実は身体が深刻な事態に陥っているサインかもしれません。
骨粗鬆症を患っている可能性が高いのです。
知らないうちに背骨を骨折して身長が低くなっている事も珍しくありません。
数値にばらつきがあるものの、一般的に、身長が2センチ以上縮んだ人は要注意と言われています。
厚生労働省の調査で、40歳代の頃より身長が2センチ以上縮んだ女性は、介護が必要になるリスクが2倍高くなるというデータが出たそうです。
骨粗鬆症による骨折が原因で寝たきりになってしまう事も大いにあり得る事です。
今回は、骨粗鬆症の原因と、その対策について書いていこうと思います。
骨粗鬆症になると、背骨の骨折が起こりやすくなります。
皆さん見た事はあるかと思いますが、背骨は、椎骨(ついたい)と呼ばれる約30個ほどの小さな骨が連なって構成されています。
骨粗鬆症で身長が低くなる原因は、スカスカになった椎骨が上下に押しつぶされたように骨折する「椎体骨折」です。
骨折しても、痛みを自覚しない場合もあります。
背骨を骨折する事が多いですが、他にも骨折しやすい部位があります。
脚の付け根、手首、腕の付け根は、骨折しやすいと言われています。
ただ、骨粗鬆症以外にも、身長が低くなる原因はあります。
ですので、身長が低くなったからと言って、必ずしも骨粗鬆症とは限りません。
年齢に伴う椎間板の厚みの減少
背骨と背骨の間でクッションのような役割を果たしている、椎間板と呼ばれる軟骨は、年齢と共に、水分量が減少し、薄くなっていきます。
約30個の骨が連なってできていますが、その1つずつの間にある軟骨(椎間板)の厚みが薄くなることによって、身長が低くなる事があります。
姿勢の悪さや筋力の低下
猫背や背骨が左右に曲がる事、あるいはO脚やX脚などの姿勢や骨格の歪みが原因でも、身長は低くなります。
こういった原因での身長の低下は若い人にも起こりますが、筋力が落ちた年配の人の方により多く起こると考えられます。
骨粗鬆症について
骨粗鬆症とは、骨密度が低下して(骨の網目構造の部分が、目の粗いスポンジのように、「す」が大きくなるイメージ)、骨の強度が低下し、ちょっとした事が原因で、骨折しやすくなる病気です。
骨粗鬆症は女性に多い病気として、有名ですね。
妊娠や出産で多くのカルシウムが失われたり、更年期を境に女性ホルモンの分泌が著しく低下する事が大きな原因と言われていますが、男性も骨粗鬆症と無縁な訳ではありません。
患者の約20%程が男性です。発症する年齢は女性より遅いようです。
しかしながら、一旦骨粗鬆症になってしまうと、女性より男性の方が回復しにくいとも言われています。
男女とも、年齢と共にその患者数は増加します。
女性ホルモンのエストロゲンが骨の新陳代謝を正常に促してくれます。
男性では、男性ホルモンのテストステロンの一部をこのエストロゲンに変換するので、原料のテストステロンが加齢に伴い減少すると、エストロゲンも減少します。
年齢を重ねると、腎機能も低下しますが、それによりビタミンDの産生が低下しますが、それも骨粗鬆症の一因になります。
塩分の摂りすぎはカルシウムの排泄を促します。
喫煙によっても骨粗鬆症のリスクが高まりますし、飲酒も適量を超すと骨粗鬆症になりやすくなります。
糖尿病や動脈硬化もリスク因子ですので、生活習慣病にも気を付けましょう。
動物性たんぱく質の摂りすぎはカルシウムを失うので良くないとも言われています。
骨粗鬆症の原因には、他の病気が原因になっていたり、病気の治療に使われる薬が原因になることもあります。
近年では若い人にも増えていると言われ、成長期の食事制限によるダイエットは危険因子となります。
夜更かし、寝不足、日照不足、インスタント食品で食事を済ませるなども好ましくありません。
また、骨が形成される子どもの頃に、このような生活を送っていたら、何十年も後になってから、ツケが回って来ることになります。
骨の発達が悪くなり、骨粗鬆症になりやすくなります。
その他に、運動不足の人や、痩せている人、小柄な人は骨粗鬆症になりやすいと言われています。
紅参は骨粗鬆症の予防・改善が期待出来る
高麗紅参は、骨粗鬆症を予防、または改善のお手伝いをしてくれる効果が期待出来ます。
紅参は、骨粗鬆症を防ぐために大切な性ホルモンを強化させる働きがあります。
また、高麗人参、とりわけ、最高級とされる高麗紅参には、血行を促進、身体を温める作用のあるサポニンが沢山含まれています。身体を温めると骨の細胞も活性化させることになりますので、骨粗鬆症の予防も期待できます。
骨への血液の供給が悪かったり、静脈が鬱血すると骨粗鬆症を進行させるという報告もあります。
このようにホルモンバランスの崩れやストレスによって、腸からのカルシウム吸収の抑制、自律神経失調などが原因となって、血流が滞った状態が続いて冷え症になると、骨粗鬆症は悪化する事が推測されます。
紅参には、ビタミン類や、骨を作るために必要となるアミノ酸も含まれており、非常に優れた食品・生薬であると言えます。
身体を温める作用のある紅参。
冷えると猫背になったり布団で丸くなったりしがちですが、紅参には身体を温める作用があるので、ゆっくり伸びて寝られるのではないでしょうか?
そうすると、身長が縮むことを食い止める効果もあるでしょう。
紅参以外にもこんな対策が
例えば、重量挙げなど、より骨に負荷がかかる運動をすると、骨をつくる細胞が活発になりますのでそれだけカルシウムが骨に付きやすくなり、骨を丈夫にする事になるようです。
しかし、急に無理な運動をして、逆にそれが原因で骨折したら意味がありません。ウォーキングなどの適度な運動でも骨を丈夫にする効果があると言われています。
血流が良くなる効果もあるので、骨が作られやすくなります。
食事でも予防できます。
カルシウム、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンK、コラーゲン、マグネシウム、などをなるべく食事から摂るようにすると良いでしょう。
銅、亜鉛、マンガンなども食品から摂取しましょう。こちらは、ナッツ類、海苔、牡蠣や大豆製品に含まれています。
カルシウム・・・乳製品(※1)、豆乳、干しエビ、煮干し、小松菜、海藻類などに多く含まれています。小松菜のカルシウムは吸収されやすいと言われています。
煮干しの場合はほとんどの場合、酸化防止剤が添加されており、BHAという発がん性物質が使われている場合、かえって体内のカルシウムを消費してしまうという説もあります。
ビタミンC・・・体内でコラーゲンを生成する働きがあります。骨の細胞の約90%がコラーゲンで出来ています。また、ビタミンCは、酸化した物質を元に戻す役目もあります。
パプリカ、柚子、レモン、アセロラなどに多く含まれますが、意外と緑茶や海苔には、より沢山のビタミンCが含まれています。
ビタミンD・・・腸からのカルシウムの吸収率を高め、骨代謝を活性化する。きくらげや干しシイタケ、鮭、卵、うなぎ、サンマなどに多く含まれています。
ビタミンK・・・カルシウムが石灰化するのを助け、骨の形成を促進します。骨代謝に関わっています。納豆、ほうれん草、小松菜などに多く含まれています。
マグネシウム・・・血中のカルシウム濃度を調整し、骨から血中へのカルシウム流出を防ぐ。
大豆に含まれる、イソフラボンという成分は、女性ホルモンに似た働きをします。
骨からカルシウムが流出するのを防ぐ効果があります。
ビタミンDは、食べ物から摂る方法と、日光を浴びて紫外線にビタミンDをつくってもらう方法があります。
食べ物から摂取する場合、ビタミンDは、主にビタミンD2が植物由来、ビタミンD3が動物由来です。
また、日光を浴びる事でもビタミンDは作られます。
紫外線にも種類があり、UV-A、UV-B、UV-Cとありますが、UV-Cはオゾン層でカットされてほとんど地上には到達しないと言われています。
そして、UV-Bという種類の紫外線がビタミンD合成と関係していますが、このUV-Bは、服やガラスを殆ど通れないそうです。
日に焼けて黒くなるのは、このUV-Bによるものです。
外に出ない人や、常に日焼け止めを塗っている人は注意が必要です。
国立環境研究所と東京家政大学の研究チームが、日々の生活に必要なビタミンDを日光浴によって摂取するために必要な時間を、顔と両手の甲を露出させた条件で計算したところ、成人が健康な生活を送るのに必要なビタミンDを体内で生産するために必要な日光浴の時間は、冬の12月の晴天日正午の札幌、つくば、那覇について、それぞれ139分、41分、14分と見積もられたと言います。一方、皮膚に有害な影響を及ぼし始める時間は、その約2~3倍である227分、98分、42分と見積もられたそうです。
肌に悪影響を与えない程度、短時間の日光浴をしましょう。
活性型ビタミンD3が、紫外線により合成され、すぐにカルシウムの吸収に役立ちます。
また合成される量も食べ物で摂取るより多く、より効率的にビタミンDを補うことができます。
また、日焼け止めに表記されているSPFとPAというもの。
これは、SPFが主にUV-Bを、PAが主にシワや乾燥の原因になるUV-Aをどれだけカットするかを表しています。
骨を叩くとピエゾ電流という電気の流れが発生して、骨が強くなるという説もあります。
骨は、刺激を受けると丈夫になります。
足を痛めない程度に軽く木槌などでかかとを叩くと良いそうです。
骨の形成を促進する効果が期待できると言われています。
かかとの骨をまんべんなく刺激する、縄跳びも効果がある運動の一つです。
(※1)骨を丈夫にするというイメージの強い牛乳。
ところが、牛乳で骨粗鬆症になるという説があるんです。
北欧では、牛乳が沢山飲まれていて、ノルウェーの牛乳消費量は世界一です。しかし、その北欧での骨折率は、日本より高いと言います。
必要以上のカルシウムが体内に吸収されると、体内の余分なカルシウムを排出しますが、それを繰り返すうちに、必要なカルシウムも排出するようになってしまう。
サプリメントも同様だそうです。
牛乳のカルシウムは吸収されやすいと言われています。それが原因で急激に体内のカルシウム量が増えて過剰に排出することになるという意見も。
更に、牛乳のカルシウムは吸収されやすいとされる説がある一方で、リンも多く含まれている事が原因で、カルシウムの吸収を妨げるという説もあります。リンは骨にとって大切な物質ですが、摂りすぎると逆効果です。
また、日本人は乳糖不耐症の人が多いので摂り込むどころか下痢になってしまいます。
コップ1杯程度なら過剰に気にする必要はないと思います。
チーズやヨーグルトは乳糖が少ないため下痢になりにくいです。
豆乳は牛乳と比べると、カルシウムの含有量は少ないです。
しかし、豆乳にはカルシウムを骨に定着させるためのマグネシウムや、女性ホルモンに似た作用をするイソフラボンもたくさん含まれています。
カルシウムで骨を作り、マグネシウムでカルシウムを定着させ、大豆イソフラボンでカルシウムを閉じ込める事が出来ます。
骨粗鬆症になると骨を完全に元どおりの状態へ戻すことは難しいそうです。治療となると、悪化しないようにする治療が主体です。
しかし、最近は、骨密度を増やす薬など色々な治療薬が開発されているので、骨粗鬆症になっても希望を捨てずに治療を受けましょう。
骨密度が高いのに骨粗鬆症???
骨密度が低くないのに骨粗鬆症なってしまうケースがある事をご存知ですか?
コラーゲンの糖化が原因で骨密度が低くないのに骨の質が劣化して、折れやすい状態になる、もう一つの骨粗鬆症があるのです。
関節軟骨の主成分もコラーゲンです。コラーゲンが糖化される事で軟骨は弱くなり、クッションの役割を果たせなくなります。
一度糖化した軟骨は元に戻らないと言われています。
骨もまた、元に戻るには100年以上かかるという説もある程です。
老化の原因は大きく分けて、身体が酸化する事と、糖化する事だと言われています。
糖分や炭水化物の摂りすぎで身体が糖化してしまいます。
骨も例外ではありません。
揚げ物も糖化の大きな原因になりますが、レモンなどの酢をかけて食べると、完全ではないにせよ、糖化を抑えてくれるそうですよ。
糖分の摂りすぎは良くありませんが、甘味料のキシリトールは逆に骨を丈夫にしてくれる可能性も指摘されています。
骨粗鬆症の早期発見のためにも、時々、身長を測るようにして、その際には、食事などの生活習慣も見直すようにしてみてはいかがでしょうか?
ライター:田宮悠季