- 高麗人参の栽培には韓国が最適。
- 最高級といわれるのは6年根の紅参。
- サポニンの含有量が豊富で吸収しやすい紅参。
紅参の最高級品について
高麗人参の産地
高麗人参の歴史は古く、中国では昔から「不老長寿の薬」として、王侯貴族の間で珍重されてきました。
高麗人参の産地は、おもに中国と韓国、日本なのですが、寒地で降水量が少なく、水はけの良い土地が栽培には適しており、特に韓国が、高麗人参の栽培には、最適な環境であるといわれています。
高麗人参の加工法と種類
高麗人参は加工法によって、紅参と白参の2つに分類されます。そして、紅参の中でも最高級品になれるのは、六年根のみが紅参になれるといわれています。六年根こそが最高級品となります。
一般的に、高麗人参は3年~4年栽培された後で出荷されるのですが、六年根の紅参は、文字通り6年間じっくりと年月をかけて、大地の栄養を吸収した高麗人参となります。
前述しましたように、高麗人参は紅参と白参に分けられるのですが、紅参が皮ごと蒸して乾燥されるという加工法であるのに対して、白参は皮をはぎ取って乾燥させるという加工法となります。
「紅参」について
紅参は、皮がついている分、有効成分であるサポニンの含有量が豊富であり、蒸しているために消化吸収に優れているという特徴があります。蒸すと紅くなることで、この名前が付けられました。一方の白参は、皮がない分サポニンの含有量は損失があるのですが、糖質が高いという特徴があります。
最高級品である6年根の紅参は、根全体の重量も4年根の2倍となります。6年根を収穫した後は、その土壌の栄養成分が減ってしまい、土地が痩せてしまうので、6年~15年ほどの間、6年根を収穫した畑を休まさなければならないといわれています。
また、7年目からは、病害虫に対する抵抗力が弱くなり、紅参の栄養価値も急激に低下してしまうので、6年根が最高級品となっています。
高麗人参の栄養価の高い場所
そもそも高麗人参の主成分は、人参本体よりも、皮やヒゲに多く含まれています。高麗人参には、30種類以上のサポニンが含まれており、優れた薬効を示すことから、医薬品の原料としても多用されています。そして、薬効の中心となるサポニンの種類や量も最高値の達することから、6年根が最高級品となっています。