- 日本といえば緑茶!
- 最近では世界中で愛されている緑茶の健康効果がすごい!
- 紅参茶、緑茶と飲んでも大丈夫。
え?全部同じ植物?緑茶。紅茶。ウーロン茶。。。茶葉の七変化!
さまざまな健康効果が注目され始めてから久しい「緑茶」。
中国から、おおよそ千年くらい前に日本に入って来たお茶は、「緑茶」も「ほうじ茶」も、ツバキの仲間であるチャノキから作られます。
4月から5月くらいになると、よく茶葉の収穫の話題がニュースにも出ますよね。
お茶の発祥は中国と言われています。
中国茶は、大雑把に分けて6種類に分類できます。
発酵の進み具合によって、「緑茶」「白茶」「黄茶」「青茶」「紅茶」「黒茶」に分けられるのです。
基本的に、緑茶は発酵させずに茶葉を炒って作られますが、日本では蒸して作られるのが一般的ですよね。
原材料は全て同じで、チャノキから収穫した茶葉で作られます。
青茶に分類されるウーロン茶や、黒茶に分類されるプアール茶は、日本でもおなじみですね。
ウーロン茶にもプアール茶にも、すぐれた脂肪分解効果があるのでダイエットのお供に良いですね。
紅茶はイギリスやインドなど、様々な国に伝わりました。
例えば、インドのダージリンティーは有名ですよね。
また、イギリスでははじめは紅茶は万病に効く薬とされていたそうですが、王族が砂糖を入れて飲むようになったそうです。
因みに、日本でも伝来した当時はお茶は薬だったそうですよ。
日本のほうじ茶は、緑茶を高温で焙(ほう)じて作られます。
高温にさらされることで、カフェインがとんでいくので身体が弱っているときにも飲めますね。
京都では、お客様にはほうじ茶を出すことが多いそうです。
緑茶を焙じて出来たほうじ茶ですが、7番目のお茶と言えるかもしれませんね。
これぞ、茶葉の七変化ですね!
しかし、お茶の健康効果についてはもっと無限に期待できるでしょうね!
緑茶の健康効果と副作用
緑茶といえばカテキンが有名ですよね!
渋み成分のこのカテキンは、ポリフェノールの一種であり、タンニンの一種です。殺菌・抗菌作用や脂肪燃焼効果があります。抗酸化作用もあり、老化を遅らせる効果もあると言われています。
一煎目より二煎目、二煎目より三煎目の方がよく出るとか。
カテキンの健康効果は多岐に渡ります。
ガン予防、糖尿病予防、高血圧予防、脳を健康に保つ効果、ダイエット、カゼ・インフルエンザの予防、アンチエイジング、美容効果、抜け毛改善、果ては消臭効果(健康効果ではないかもしれませんが)など、数え上げればきりがないほどです。
これが本当なら書いて字の如く万能薬ですね。
一方、テアニンと呼ばれるうまみ成分は、アロマ効果があります。
リラックス作用があり、睡眠の質を改善すると言われています。
番茶より煎茶、煎茶より玉露、玉露より抹茶の方がテアニンの量が多いそうです。
その他にも、緑茶にはビタミン類が豊富に含まれます。
ビタミンAやビタミンEはお湯に溶けないため、茶葉をそのまま食べる(ケーキなどに入れる)、粉茶を飲むなどで体内に取り込むことが出来るでしょう。
しかし、カテキンは鉄分の吸収を阻害するため、貧血の人は注意が必要です。
また、血圧降下作用があるほか、薬の効きを良くしすぎてしまうことがあります。
その他、過剰に摂取をすることで様々な形で健康を害する可能性もあるので、ほどほですね。
ガン予防になる反面、抗がん剤の効きを悪くする危険性もあります。
健康に良いからといってクジラのようにガブガブ飲んだら良い・・・という訳ではないんですね。
また、チャノキは土壌の有害な物質を取り込みやすいという性質があるため、産地の土壌汚染には気を付けるのが賢明でしょう。
その他、アレルギー症状の緩和効果がありますが、緑茶自体のアレルギーになる人もいますし、腸内の悪玉菌を減らす効果もあるのですが、反面タンニンの性質から便秘になりやすいという欠点もあります。
しかし、古来からその健康効果は確かなものとされて来て、そして私たちの最も身近なもののひとつであろう、緑茶。
健康を害さない程度に飲んでうまく付き合って行きたいですね。
認知機能を改善する
緑茶の産地に住んでいる人や、よく緑茶を飲む人を、そうでない人と比較した結果、緑茶をよく飲む人はそうでない人に比べてより健康であるということが判明した。
そういった例は沢山あります。
こうした比較や実験は、脳機能についても行われています。
例えば、金沢大学の研究チームによると、緑茶を週に1~6日飲むグループは、そうでないグループに比べて認知機能低下のリスクが低いという調査結果が出ているそう。
また、東北大学で行われた、65歳以上の高齢者を対象とした調査でも、頻繁に緑茶を消費する事と認知症発症リスクの低さの関係が明るみになったといいます。
中国やアメリカなど、海外の研究でも緑茶が脳に良いという結果が出ています。
まだハッキリとしたメカニズムが解明されているわけではないでしょうが、アルツハイマーの原因となるアミロイドβと呼ばれる物質が脳に溜まるのを防ぐという調査結果も出ています。
万能薬の高麗人参。緑茶との飲み合わせは?
緑茶と同じく、ありとあらゆる健康効果が期待でき、近年では認知症予防にも役立つと分かって来た高麗人参。
古来から高価な薬として珍重されて来ました。
この高麗人参には、滋養強壮や、冷え性改善といった効能もあります。
しかし、緑茶に含まれるカフェインは、高麗人参と相性が良くありません。
では、緑茶か高麗人参か。どちらかを選択しなくてはいけないのでしょうか?
答えはノーです。
高麗人参の中でも、6年もの時間を費やし育てた根っこを、皮ごと蒸して乾燥させた「高麗紅参」と呼ばれるものなら、少々緑茶と一緒に飲んでも気にする必要はないでしょう。
高麗人参には、緑茶以外にも、相性が悪いと言われているものがあります。
それらも、おおむねは紅参なら同時に摂取してもあまり問題にならないのです。
紅参の長所として、有効成分が凝縮されていて、一般的な高麗人参には含まれない栄養素もあります。
高麗人参と緑茶のどちらも飲みたいなら、紅参を選べば間違いないでしょう。
ペースト状のエキスや、粉末にしてお湯に溶かして飲む「紅参茶」、カプセルやタブレットなどから選べます。
紅参茶は「茶」という漢字が入っていますが、茶葉は入っていません。
ペットボトルでも販売されている一般的なお茶と違って、馴染みがないですよねえ。
長生きするならこれが必要!
長生きするためには、健康な身体は不可欠です。
しかし、同時に脳を健康な状態に保つことも必須でしょう。
せっかく長生きしても、自分の事が自分で出来なくなってしまうと大変です。
徘徊して事故に巻き込まれるおそれもありますし、認知症から寝たきりになる場合もあるのです。
そう、元気に長生きするためには脳まで健康であることが必要なんです!
健康でボケない人生を送るために、緑茶と紅参茶を生活に取り入れてはどうでしょうか?
ライター:田宮悠季