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人参で精力増強 「天然バイアグラ」


精子の機能向上・睾丸の機能改善…フランスも「愛の秘薬」として認定
 
 「長白山の人参が無くなり、八道の蜂の巣箱は空だ」「人参正果」を楽しんだと言う朝鮮時代の燕山君の放蕩な生活と実情を遠回しに語り伝承とされてきた歌である。
人参正果は蜂蜜に浸した人参で、お酒やお茶と一緒に食べた。
人参は古くから精力剤として知られていた。
「必ずあるべきものがない」という意味の「人参正果がない芸者捷方」という諺もこれから生じた。
 朝鮮時代の最長寿王として83才まで王位を享受した英祖は人参を最高の補薬と考えて、72才の時には一年に20余斤の人参を食べた。
人参が精力食品であることはヨーロッパでもよく知られている。
フランスの有力時事週刊誌「Le NouvelObservateur」は1991年8月15日のカバーストーリーに「愛の媚薬」というテーマで人参の効能を掲載した。
この記事で性医学専門家ザク・ウェインベルク博士は「人参の学名であるPanaxは万能統治薬を意味する。
人参は気力回復はもちろん、性ホルモン分泌を促進する天然強壮剤」だと強調した。
 
 
性ホルモン分泌促進と勃起力の改善
 男性の性機能は主に2つの問題を引起す。
生殖と勃起、生殖は最近急増する男性不妊と密接な関係がある。
精子が生産されない無精子症、精子減少症、精子の運動性減少が不妊の主な原因である。
これは奇形児出産と共に産業化の弊害である環境汚染によるものと認識されている。
特に男性が50代になると精子機能が著しく低下する。
老化による自然な現象とみられるが人によって差が大きい。
次の問題は男性の一般的な悩みである勃起不全、陰茎が性行為できるほど十分に勃起しなかったり、勃起しても維持できない現象を指す。
 最近、男性の性機能障害の中で生殖と関連して注目を集める研究結果が発表された。
紅参を摂取すると精子を生産する睾丸の機能が回復するという内容だ。
不妊患者と子供を切に願う高齢の夫婦にとって夢のような話である。
第10回国際人参シンポジウムで大田大臨床病理学部、建国大生命科学部、韓国人参公社の共同研究で「高麗人参が高齢白マウスの睾丸機能減退の及ぼす影響」という論文を発表した。
 最近、建国大キム・シグァン(김시관)教授チームは白マウス実験に基いて、血液科学指数分析と睾丸内の精細管の組織学的観察を通じて精子形成過程及び精子の運動性を分析した。
この実験結果によると、高麗人参が老化と環境毒性物質による睾丸機能減退を効果的に回復させることが確認された。
特に老化で減退した多くの性機能が著しく改善された。
また老化による非正常的に上昇したホルモン数値を正常化させて、男性ホルモン含量も高めることが認められた。
 
 男性の一番大きな関心は勃起力である。
多くの男性が人参を食べると性的欲求が旺盛になって、勃起力がよくなり、性交時の満足感が高いとの俗説を科学的に確認しようとした。
幸いにこのような欲求をすっきりと解決した研究結果がある。
 延正大セブランス病院泌尿器科チェ・ヨンドク(최영득)教授チームは2007年6月から10月迄外来患者73人を対象に紅参効能実験を行い、「紅参が男性の性機能障害に効果がある」との結論を発表した。
 チェ教授チームは対象者を2つのグループに分けた後、一つのグループは紅参エキスを200mgのカプセルにして服用させた。
ほかのグループには紅参カプセルと味、形、サイズが同じであるが紅参成分が入っていない偽薬を服用させた。
ただし、実験が終わるまで誰が偽薬を服用したか分からないようにした。
4ヶ月後、勃起力を測定した。
男性の勃起力を評価する「国際勃起機能指数」(IIEF5+1,International Index of Erectile Function)は30点満点。
紅参カプセルを服用したグループは17.2点から23.2点まで上昇した。
しかし、紅参成分が入っていない偽薬を服用したグループは17.7点から19.6点までに変化した。
紅参カプセルを服用したグループは性交時の満足度も6.5点から9.7点まで高くなった。
偽薬を服用したグループは7.2点から8.6点に良くなっていた。
 
低用量勃起不全の治療薬と同じレベル
 チェ教授チームは実験結果に基いて、「紅参が持った勃起力向上効果は低用量勃起不全治療剤と同じレベル」であることを明らかにした。
紅参の有効成分であるサポニンが勃起不全に役に立つというのが教授チームの分析である。これまでに発表された動物実験結果によると、紅参の核心サポニン成分であるジンセノイドRG3は睾丸に作用して男性ホルモン分泌を促進して、陰結血管を流れる血液量を増やし勃起力を向上させることが確認された。
チェ教授チームは勃起不全治療剤を服用すると動悸が激しくなるという異常が現れる人がいて、特にこのような人に紅参が効果的だという。
一部の偽薬に対する反応は患者の心理作用によって生じた効果だ。
 これに先がけて2004年12月英国ロンドンで開かれたヨーロッパ性医学会の総会でブラジル・エンリコアドラデ博士チームも紅参が勃起不全治療に効果があるという論文を発表して関心を集めた。
彼によると、勃起不全患者60人を2つのグループに分けて、実験群は高麗人参を毎日3回ずつ12週間服用させた。
対照群には偽薬を服用させた結果、統計的に意味のある差が確認された。
その中でも特に研究チームは紅参を摂取しても男性ホルモン、コレステロール数値には何の変化もなく副作用の恐れが少ないことを長所に挙げている。
化学成分の勃起不全治療剤が副作用を伴っている点を考えると人参は天然薬物としての強さがある。
 専門家は人参を副作用がない天然勃起不全治療剤として開発すべきであると口を揃えて言う。
一時的な性刺激でなく基本的な精力を培って蓄積するからである。
偽勃起不全治療剤が氾濫して化学治療剤の副作用が依然として存在し、糖尿病や高血圧など成人病の増加で性機能低下と勃起不全患者が増えつつある中で人の顔色をうかがわず、羞恥心がなく服用できる人参こそ「天然バイアグラ」といえる。
 
子供は元気に、お年よりは丈夫に
 
 高麗人参が精神機能障害改善と脳機能亢進に優れた効果を見せていることは伝統漢医学では広く知られている事実だ。
中国最古の薬物医書である「神農本草經」では「人参は精神を安定させ、心を開いてもっと賢明になる。」と記録されている。
「東醫寶鑑」にも「人参は魂魄、驚悸を治め心を開いて賢明になり記憶力を増強させる」という内容がある。
現代に作成された「中国藥学大典」にも人参は「頭脳活動を活発化させて、精神機能を旺盛にし、視力、聴力、思考力、記憶力を増強させて、注意集中力を高める役割をする」という記録がある。
 伝統韓医学のこのような主張は現代科学からも次々と証明されている。
つまり、人参が学習記憶力に関るコリン神経系と脳代謝機能に有効な影響を与え、学習促進を増進させて、記憶力減退現象を改善して、培養神経細胞の分化と成長促進など脳細胞復活作用をすることが多くの科学者の臨床実験を通じて明らかになっている。
 
 
人参を食べると認知症改善効果が2倍
 このような人参の効能のためか。
高麗人参の頭脳発達効果は多くの人たちの話題になっている。
認知症患者と家族、成長期の子供がいる父母、脳をたくさん使う精神労働者がそうである。
人口高齢化に伴って認知症患者は20年ごとに2倍以上増え2040年には8110万人にのぼると予想される中で高麗人参の効果と関連した嬉しい便りが届いた。
 7月農林水産部傘下の農村振興庁は高麗人参の中で白参を常時摂取する場合、学習記憶力改善効果が2倍以上高くなるという研究結果を発表した。
2009年の白参に対する動物実験結果、白参を摂取すると脳神経細胞保護効果が88%向上される事実を明らかにした。
これに目をつけた農村振興庁は慶熙大学校と共に記憶力及び認知機能減退に発展する段階、つまり正常老化と認知症の間の中間状態にある軽度認知障害者90人を対象に人体適用試験を行った。
6ヶ月間毎日3gの白参粉末を摂取させながら神経認知機能検査を行った。
絵と図形を見て移して描く視覚的学習能力と描いた絵を20分後、記憶のままに描く視覚的記憶能力評価が行われた。
この評価は各18の絵の項目当たり0.5点、1点、2点を配点して満点は全36点。対照群の試験対象者には偽粉末(同じ色の麦粉種類)を食べさせた後、比較検査を行った。
 その結果は白参粉末を摂取した試験対象者の場合、摂取する前と後では、はっきりとした差が出た。
視覚的学習能力評価点数は4.9点(13.2→18.1点)、視覚的記憶能力評価点数は4.2点(12.7→16.9点)が各々上がった。
これに対して、偽粉末を摂取した対照群の場合、摂取前後の差が視覚的学習能力評価点数は2.5点(12.3→14.8点)、視覚的記憶能力評価点数は1.5点(12.7→14.2点)であった。白参を摂取すると摂取しない場合より、視覚的学習能力は2倍ほど、視覚的記憶能力は2.7倍ほど高い改善効果を見せた。
今回研究を主導した農村振興庁のキム・ヨンオク(김영옥)研究員は「記憶力と認知機能が徐々に減退していく人の学習記憶力を保ち改善させるには白参が有用である」と見ている。
 第10回国際人参シンポジウムでは次々に新しい内容が発表された。ソウル医療院神経科課長ホ・ジェヒョク(허재혁)、ソウル大学校病院神経科教授キム・マンホ(김만호)と臨床講師イ・スンテ(이순태)は「アルツハイマー病患者の認知機能に対する人参の臨床効能」という論文を発表した。
これらは臨床試験を整理した論文を通じて「人参の主な成分であるジンセノサイドが認知機能に様々な影響を及ぼす」ということを明らかにした。
また、97人のアルツハイマー病患者を対象に臨床研究をした結果、人参摂取群が非摂取群に比べてアルツハイマー病の評価尺度である認知機能検査(ADAS-cog)と簡易精神状態検査(MMSE)からよくなった結果が確認されたということを明らかにした。
ただし、人参摂取群が人参摂取を中断するとよくなった評価尺度の結果が再び悪化した。
また、これとは別に61人のアルツハイマー病患者を対象に毎日紅参4.5gを摂取する試験群、9gを摂取する試験群、紅参を摂取しない試験群に分けて紅参の効能を調査した結果、12週間毎日9gの紅参を摂取した試験群の場合、アルツハイマー病評価尺度(ADAS)と痴呆臨床評価尺度(CDR)で点数好転率が高くなった。
しかし、この研究チームは「まだ人参が一時的な認知機能改善剤であるか、それとも疾病の進行を防ぐ治療剤なのか、その作用機転が不明なだけにもっと多くの患者を対象にする長期間の研究が必要だ」と語った。
 
 
子供のADHDも改善
 一方、精神機能障害改善、注意集中力効果のような人参の脳機能亢進効果は子供の注意力欠乏過剰行動障害(ADHD)にも効果があるという期待が広がっている。
これは脳皮質のドーパミンとノルエピネフリンの濃度を増加させると知られている人参のサポニン成分が注意集中、認知機能、感覚運動機能にも役に立つことに目をつけたものである。
 2010年1月檀国大医大精神科イム・ミョンホ(임명호)教授は「大韓精神薬物学会誌(第21巻第1号)に「薬物治療を受けたことがないADHDの子供に人参を8週間(1日1800mg)投与、有意味な治療効果が見られた」と報告した。
該当の子供の患者は精神障害診断及び統計便覧(DSM-IV)上ADHDと診断された7才の男児であった。
治療の前に行った全般的臨床印象尺度、コーナーADHD尺度、DupaulADHD尺度が各々4点、14点、18点であるのに対して2週間後には3点、6点、9点、8週間後には2点、5点、3点に改善された。
マイコン継続的注意力評価検査点数も治療前には非正常的に高かったものが人参摂取後、有意味に下がった。
 イム教授は「この実験は1人の患者に対する短期間の臨床的治療効果だけなので、この結果のみではADHDに対する人参の治療効果と判断することは難しい点がある。
これから大規模ADHD患児を対象にした長期間の研究を通じて人参の治療効果を再確認する努力が必要だ。
今後の研究でADHDに対する人参の臨床効果が証明されれば既存の薬物治療以外に人参が補助療法として活用できると期待している」と明らかにした。
 一方、ADHDは5~12才の子供10人中1人の割合で発病し有病率が3~8%(米国小児精神科学会)にいたる主な児童、青少年期精神科疾患として継続的な注意力欠乏、過剰行動、衝動性などの症状がみられる。
健康保険審査評価院によると、2004年6198人であった韓国内ADHD患者数は2008年2万5429人で4年間に4倍以上に増えた。