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  • 高麗人参茶の臨床試験結果報告
  • 若年層を対象とした臨床試験
  • 記憶に関わる優位性を確認

高麗人参茶の臨床試験実施記憶に関わる有効性を確認

  オンガネジャパン㈱
所在地:山口県下関市長府港町10-63 
T E L :083-246-3005 
F A X:083-246-3006 
U R L:http://www.ongane.co.jp 
事業内容:一般食品、健康食品などの
製造・卸販売














 
高麗紅参茶を通販・店販ルートで幅広く展開する同社。
学習に必要な記憶力の向上を訴求する健康茶を開発したことにともない、
科学的根拠の立証に向け、国内では稀少な若年層を対象とした臨床試験を実施した。

「I.BLIFE Vol.3 42、43ページより記事内容を転載」

二重盲検比較試験で3種類の検査を実施

試験を行った背景として、韓国では機能性のエビデンスは豊富にあるものの、国内では
文献が少なく、国内で確かな機能性を確認するという目的のもと、大学・研究機関の
協力で実施。試験内容は、高麗紅参茶を摂取した際の学習能力向上に与える影響を
検証する目的で、精度の高い二重盲検ランダム化並行群間比較試験(RCT)で行った。

試験方法は、健常な小児男女40名を対象に、高麗紅参茶を摂取する20名は試験物群、
プラセボ品を摂取する20名はプラセボ群として、摂取前、摂取4週間後に「ベントン
視覚記銘検査」「内田クレペリン検査(計算課題)「TK式田中AB式知能検査」の
3種類の検査方法を用いて評価した。
各検査についての方法について、「ベントン視覚記銘検査」は、高次脳機能障害の
神経心理学的スクリーニングで、視覚認知・視視覚記銘・視覚構成能力を評価する検査。
被験者に数種類の無意味図形が描かれたカード【図1,2,3 を参照】を10 秒見せて覚え
てもらい、その後カードを伏せて、白い紙に図形の形・位置・大きさなどをできる
だけ正確に描くよう指示した。
カードは10枚あり、ほぼ誤りなく描かれた場合に1点を付与。10点満点で成績を
つけた。










【図1】ベントン視覚記銘検査における摂取前                      【図2】内田クレペリン検査用紙を使用した計算課題に
         ・摂取後の平均点数                                                         おける摂取前・摂取後の平均正答数








 

【図3】TK式田中AB式知能検査における摂取前・摂取後の平均知能偏差値

「内田クレペリン検査(計算課題)」は、性格や職業の適性検査で用いられる検査で、
知能との相関も高く、受検者が与えられた作業をどれだけ早く処理できるか、また
どれだけ効率良く作業がこなせるかといったことを測ることができる。課題や設問に
答えるという検査ではないため、受検者が意図的に結果を操作しにくく、測定結果の
精度の高さが特長。検査内容は簡単な1ケタの足し算を10分間行い、その正答数を
摂取前・摂取後で比較した。

 「TK式田中AB式知能検査」については、言語式(A式)と非言語式(B式)を併用
し、総合的に知能が測定できる知能検査。検査方法は、6つの問題領域(算数的推理
・数字一文字照合置換・言語的関係理解・空間構成推理・回転図形弁別・数学的能力)
に分け、易しい問題から難しい問題まで、幅広い問題で構成されている。
また問題の配列が螺旋式となっているため、測定誤差が少ない検査で、25分間
行った。
 

2検査で有意性を確認

結果、37名(途中離脱により試験物群から3名除外)を解析対象に検証したところ、
ベントン視覚記銘検査において、プラセボ群では摂取前後の比較に有意な差は認め
られなかった。

 一方、試験物群では、摂取後の点数が摂取前よりも有意に高い傾向が認められた。
また、プラセボ群では摂取後に平均点数が0.40 の下降を示し、試験物群では摂取後
に0.71の上昇が示されたことから、試験物を摂取することで記憶力を向上する効果が
ある可能性が示唆された。

 内田クレペリン検査用紙を使用した計算課題では、プラセボ群、試験物群ともに
摂取後の点数は摂取前よりも有意に高い値となった。プラセボ群では摂取後に平均点
数が66.05の上昇を示し、試験物群では摂取後に80.36の上昇が示された。両群とも
に摂取後の点数が上昇したのは、問題に対する慣れが生じたのではないかと考えられる。
しかし、数値的にみると点数の上昇はプラセボ群に比べて試験物群の方が大きかった
ことから、試験物の摂取が計算能力にプラスの効果があるのではないかと考えられた。

 TK式田中AB式知能検査において、プラセボ群、試験物群ともに摂取後の知能偏差値
は摂取前よりも有意に高い値となった。プラセボ群では摂取後に知能偏差値が9.05の
上昇を示し、試験物群では摂取後に11.18の上昇が見られた。両群ともに摂取後の点数
が上昇したのは、問題に対する慣れが生じたのではないかと考えられる。

しかし、数値的にみると知能偏差値の上昇はプラセボ群に比べて試験物群の方が大き
かったことから、試験物の摂取が知能検査問題にプラスの効果があるのではないかと
考えられた。問題領域別の粗点を摂取前後で比較すると、問題A,B,C,D,Eにおいては
プラセボ群、試験物群ともに摂取後は摂取前よりも有意に高い点数となった。

 問題F(数学的能力)に関して、プラセボ群では摂取前後に有意な差はみられなかっ
たが、試験物群では摂取後は摂取前よりも有意に高い点数となった。このことから、
試験物の摂取が特に数学的能力に対してプラスの効果があるのではないかと考えら
れた。

 また、問題領域別にプラセボ群と試験物群で比較すると、問題C (言語的関係理解)
において摂取前はプラセボ群が有意に高い点数となったが、摂取後には有意な差は認め
られなかった。以上の結果、若年層の高麗紅参茶摂取が学習能力の向上効果を有する
可能性が示唆された。同社ではこの結果を受け、中高年の試験を実施する予定で、結果
次第では機能性表示食品の届け出を視野に入れている。